冬は隠れ脱水に注意!?

いつもありがとうございます。
京都/城陽の猫背矯正の専門家のいる治療院、中村鍼灸接骨院です。

最近、気温が下がってきたせいか、接骨院の施術で患者様のお身体を触っていて、
筋肉に水分が足りていない状態の人が増えています。

今回は冬に起こる「隠れ脱水」についてお話しします。

 

隠れ脱水とは!?

夏になると、ニュースなどのTVでも水分の摂取をするように注意喚起されているのを目にします。
確かに夏の場合は、汗をかくことも多く、フラフラしたり、頭痛を起こしたりと脱水を自覚しやすい状況が多いです。
しかし、冬はあまり汗をかかない事からこまめな水分補給はあまり必要で無いと思っている方が多いかと思います。

実はコレ、大きな間違いです!!!!

冬になると、肌が乾燥したり、逆むけになったりするのを感じた事はありませんか?
日本の冬は空気が乾燥しています
そのため、身体から空気中に水分を奪われ続けているのです。

空気中に水分を奪われるのは肌だけではありません。
鼻・のどなどの粘膜や口、目、髪、呼吸など色んな所から水分が奪われています。

また室内では、エアコン、こたつ、ストーブなどを使用するため、屋外よりも10~20%乾燥し、
さらに身体の脱水が進みます。

しかし、夏のようにTVなどで水分補給を促したり、汗をかきにくいなど脱水の実感がわきにくいため、
身体の水分が減っていることに気づきにくいのです。

このような、あまり自覚症状のないジワジワ起こる脱水を隠れ脱水」と言います。

以前の水分摂取の回で「1日の摂取水分量の目安は、体重×40ml」とお話ししていましたが、
これは、年間通しての最低ラインです。

つまり、冬場でも1日に体重×40ml水分補給をしなくてはいけないということです。

 

隠れ脱水になると・・・!?

隠れ脱水は、あまり実感できないことから軽視されやすいのですが、
たった体重の1~2%水分が減るだけで、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなると言われています。

また、今まで何度もお伝えした通り身体の水分の重要な役割は「酸素の運搬」です。
水分が減り、酸素の運搬がうまくいかなくなると、身体はエネルギー不足に陥り、
ケガしやすい・疲れやすい身体」になってしまいます。

そして、冬場の脱水で1番多いのが「感染」です。
冬の脱水では、全体の80%が「肌・粘膜」からの脱水です。
そのため、粘膜が乾燥しひび割れすると、その隙間に菌やウイルスが付着・増殖するため、
他の季節より風邪などの感染症にかかりやすくなります。
風邪などの感染により、下痢・おう吐などを起こすと、いっきに脱水は進み深刻な問題につながることも考えられます。

 

隠れ脱水にならないためには?

かくれ脱水にならないために重要なことは、やはり「小まめな水分補給」が1番です。
身体を冷やしすぎないためにもあたたかい飲み物を摂取して戴く方が良いです。

しかし、温かい飲み物でもコーヒーや緑茶は利尿作用を持つカフェインが含まれています
尿には水分と電解質が多く含まれているので、排尿の回数が増えると結局身体の水分はへってしまいます

なので、冬の水分補給は「白湯」やカフェインを含まない「ハーブティー」などがオススメです。

2つ目の対策は「加湿」です。
冬は乾燥による脱水が多くを占めているので、加湿器などを使用し、空気の乾燥を防ぐことにより、
身体から水分を奪われるのを軽減することが出来ます。
加湿を行うことにより、粘膜の乾燥も予防でき、感染のリスクも下げることが出来ます。

3つ目の対策は「鼻呼吸」です。
冬に外で口から息を吐くと、息が白くなるのを体験したことがあると思います。
しかし、鼻から息を吐いても、口ほど白くならないですよね?

実は鼻は、息を吸うときは外気を加湿して取り込むと同時に、ウイルスなどの侵入を未然に防ぎ、
息を吐くときは余分な水分を出し過ぎない様にする、天然の加湿器&フィルターのような役割をしています。

そのため、普段口呼吸が多い人は、意識的に鼻呼吸に変えるだけでも脱水を抑え、感染のリスクも抑えられます。

 

まとめ

  • かくれ脱水とは、あまり自覚症状のないジワジワ起こる脱水のこと
  • 冬は乾燥により実は身体の水分が減っていることが多い
  • 冬場でも1日に「体重×40ml」の水分補給が理想的
  • かくれ脱水になると、「感染」や「心筋梗塞・脳梗塞」などのリスクが上がったり、
    「ケガしやすく、疲れやすい身体」になったりしてしまう
  • かくれ脱水にならないためには「小まめな水分補給」「加湿」「鼻呼吸」がポイント

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