姿勢と内臓の不調について

姿勢と内臓の不調は、密接な関係があります。
それは姿勢が悪くなると、内臓が圧迫されて正常な働きができなくなるため、さまざまな不調を引き起こす可能性があるからです。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 消化器系の不調
    • 胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐、便秘、下痢
    • 逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 呼吸器系の不調
    • 息切れ、咳、
    • 呼吸が浅くなる
  • 循環器系の不調
    • 血行不良、冷え性、むくみ
    • 高血圧、心臓への負担
  • 泌尿器の不調
    • 尿意切迫感、頻尿
  • 生殖器系の不調
    • 生理痛、月経不順
  • 全身の不調
    • 疲労感、倦怠感、頭痛、肩こり、腰痛

姿勢が悪いと、内臓を支えている骨盤や背骨が歪んでしまいます。そのため、内臓が本来あるべき位置からずれてしまい、内臓が圧迫され正常に働けなくなるのです。

例えば、猫背になると、背中が丸まって胸郭が狭くなります。その結果、肺が圧迫されて呼吸が浅くなったり、胃腸が圧迫されて消化・吸収が悪くなったりします。

また、姿勢が悪いと、筋肉が緊張して血流が悪くなります。血流が悪くなると、内臓に栄養や酸素が行き渡りにくくなり、不調の原因となります。

具体的には、以下の姿勢が内臓に悪影響を及ぼします。

  • 猫背:背中が丸まった姿勢
  • 反り腰:腰を反ってお腹が前に出た姿勢
  • 前かがみ:頭が前に出て腰が曲がった姿勢

姿勢を改善することで、内臓の不調を予防・改善することができます。姿勢を良くするためには、以下のことに気をつけましょう。

  • 背筋を伸ばして、頭をまっすぐに立てる
  • かかとの前に重心を置く
  • 肩甲骨を寄せて、胸を張る
  • 骨盤を立てて座る

また、適度な運動をすることで、筋肉を鍛えて姿勢を維持しやすくなります。

姿勢を良くするための簡単なエクササイズをご紹介します。

  • 壁立ち
    • 壁に背中をつけて、足を肩幅に開く。
    • 頭から足の先までが一直線になるように、背筋を伸ばす。
    • 30秒キープする。
  • 肩甲骨を寄せる(カスカスダンス)
    • 前にならえの状態から、手のひらを下に向ける。
    • 肘を90度程度曲げ、胸を開く。
    • 肘の角度をキープしたまま、肩甲骨を寄せる。
    • 肘の角度をキープしたまま、背中を丸めるように肩甲骨を開く。
    • 10回繰り返す。

      芸人のオードリー春日さんのカスカスダンスをイメージしてください。(笑)

日頃から姿勢を意識して、内臓の不調を予防しましょう。

またご自身でのケアで限界を感じている方や、そもそも自分でのケアがむつかしい方は
お気軽に当院へご相談ください。

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